LEDサインってどんなもの?種類と特性も合わせて紹介
ブランドイメージを表現するため多様化するニーズに応えるべく、サイン業界は常に最新の設備と加工技術・素材を取り入れ、サインは進化を続けてきました。
中でもLEDサインの進化は目覚ましく、かつての発光サインにはない優れたパフォーマンスを発揮するLEDサインは、現代のサインには欠かせない存在と言えるでしょう。
今回はそんなLED照明の種類や特性について紹介します。
LEDサインとは?そのメリットについて
LEDサインとは、LED(発光ダイオード)とアクリル板やABS樹脂、金属など設置環境に適した様々なマテリアルを組み合わせて形成する視認性の高いサインです。
店舗や施設の目印となるばかりでなく、利用者にとって美しいブランドの象徴としてその価値を高めているのが今日のLEDサインと言えます。
またLEDサインは視覚的な美しさだけでなく、かつての発光サインにはないその特性により多方面に好影響をもたらしました。
次項でLEDサインの普及による多大なメリットについて見ていきましょう。
サインの軽量・コンパクト化による恩恵
光源を仕込み電源を介して発光するタイプのサインは、単一素材で完結する切り板サインなどとは異なり必然的に厚みが生じるものです。
かつての発光サインの主な光源が白熱灯や蛍光灯であった時代に比べると、LEDサインは劇的な軽量化とコンパクト化に成功しています。
その恩恵は意匠性の高いサインの製作を可能にすることだけに止まらず、建築工事や環境の一部としての安全面にも多大な影響を与えたのです。
大幅なランニングコスト削減に貢献
また従来の光源に比べて数倍、ともすれば数十倍の長寿命を誇るLEDサインの採用は、省電力性も相まってメンテナンスを含めた経費の大幅な削減に繋がります。
長寿命なLEDサインの功績により、玉切れ交換などメンテナンス工事が激減しました。
高所の内照式看板メンテで必要な足場組払いや、高所作業車の手配が減少したこともまた、結果としてランニングコストを大幅に抑えることに貢献しているのです。
LEDサインの種類と特性
現在のLEDサインはNCルーターやレーザーカット技術の進歩、素材や塗料の進化などによって精密かつ多彩で自由度の高い設計が可能になっています。
LED自体も精度が上がり、チップ型・砲弾型の基盤を使い分ることで非常に細かな文字でも発光させることができ、近頃ではかつてのレトロなネオン管と見紛うLEDサインも登場しています。
またLEDサインの光源であるLEDには、光の直進性が強く拡散しにくい特性があります。この特性を生かし正面だけでなくあらゆる方向から、サインの文字をぼやかすことなくLEDサインを発光させる技術も獲得しています。
安全面でも熱を持ちにくいLEDサインは火傷の心配がなく、赤外線や紫外線を含まない特性から虫も寄り付きにくく、環境や人体にも優しい波長の光です。
LEDサインの発光面
ここではLEDサインの発光面に焦点を当て、発光方向の種類について紹介します。
サインは基本的に壁に面付けで設置しますので、壁と向き合った目線の先を正面とさせていただきます。
正面発光タイプ
LEDサインで最も多く見かける、正面に発光するタイプです。正面以外の本体はチャンネル加工したステンレスなどの金属や塗装で美しく仕上げます。
正面・裏側面発光タイプ
正面部分に広がる発光と、壁に接地するベース乳半アクリル部が発光します。
高性能NCルーターを使いテーパー加工も可能な側面は、発光部以外を好みの色の塗装で仕上げることができます。
全面発光タイプ
樹脂を2層構造にした積層タイプこちらはサイン文字の正面と側面の2面を発光させ、立体的な光でアピールするタイプです。
本来のLED発光色にシートやカラーアクリルをお好みの色で正面に使用して、正面と側面の光の色を変えることも可能です。
側面発光タイプ
サイン正面を遮光することにより、文字を際立たせます。
正面遮光部には面取りやダイヤカット加工ができ、金属のようなクロームメッキやヘアライン風の特殊塗装による仕上げが可能なABS樹脂を選択できます。
LEDが持つ直線的な光の特性から、肝心の文字がぼやける心配もありません。
裏面発光タイプ
LEDサインをボルトやスペーサーで浮かせ、サインの背面を発光させるタイプです。
間接照明のような柔らかな雰囲気を作り出すこともでき、取り付ける壁の仕上げによっても様々な表情を見せます。
LEDサインの注意点
LEDサインには様々な種類があり、外部と室内、設置場所によっても推奨する素材や製作工程が変わります。
発注の際にはブランドの価値を高めるデザインはもちろんのこと、集客に効果的な設置場やサインの大きさや角度、外部であれば日照・風雨の影響や越境問題に各法令、屋内でも配線隠蔽やメンテナンス方法、水濡れの可能性の有無などをしっかりと検討しておく必要があります。
また電源に関して通常のAC電源を低電圧に変換するトランスを介す必要があり、LED照明にはそういったキットも付属します。誤ってAC電源を直接接続すると一瞬で破損するので、これも注意が必要です。
最後になりましたが、多くの専門分野の技術を結集したLEDサインは、それぞれの工程を順番にこなしていくため納期がかかります。
店舗や建物のリニューアル、オープン日に向け可能な限り早めの打ち合わせをお勧めします。
まとめ
高い技術力に支えられたLEDサインは、美しい発光と多種多様な素材の組み合わせによりまだまだ無限の可能性を秘めています。
基本的にオーダーメイドとなるオンリーワンのLEDサインで、建物や店舗のブランドイメージをアップさせましょう。