東京のLEDサイン・切文字サイン製作 株式会社オミノ

オミノマガジン

文字サインの種類と素材、チャンネル文字サインやカルプ文字サインなど

文字サインには様々な素材と製造方法によって多くの種類が存在し、身近なところで言えばお家の表札にも文字サインは使われています。自宅の表札のデザインは好みで選べば問題ありませんが、店舗や建物の文字サインとなると、ブランドイメージを考慮するのは勿論のこと、内外装や場合によっては周辺環境とのバランスまで考える必要があります。
今回は多種多様なシチュエーションにおいて表現の幅を広げる、文字サインの種類や素材についてお話します。

文字サインの種類

文字サインとは建物やお店の名称やイメージをそのまま視覚的に再現した、サインと呼ばれるにふさわしくレパートリーも豊富なサインです。同じ種類のサインでもその素材と製作工程によってビジュアルと金額に差が生まれ、外部・内部などの用途にも大きく影響します。

切り文字サイン

弊社納品事例より

様々な言語・フォントの文字を、主に規格化された板状の素材やシートから切り出して作る文字サインを総じて切り文字サインと言います。身近なところでは住宅の表札にもアルファベット切り文字サインがよく使われており、外部において耐候性が高く使用頻度の多いステンレスや、粘着性のあるシートから文字を切り出したものもまた切り文字サインに分類されます。

切り文字サインは製造工程が少なくシンプルなサインで、その厚みは基本的に切り出す規格素材そのままの厚みによって左右されるため、極端に分厚くすることができず、設置場所と取り付け方法によって極端に薄くすることも難しい場合が多々あります。
近年その精度の向上が著しいレーザー加工機やNCルーターなどの使用により、ステンレスやアルミ等、外部での使用が可能な耐候性の高い金属素材やアクリル、カッティングマシンを用いて切り出す塩化ビニールシートなどが主な素材であり、精度の高いサインが比較的安価で作れるというメリットがあります。

カルプ文字サイン

弊社納品事例より

立体感がありよく目立つ、厚みのある発泡樹脂素材(カルプ)を樹脂板で挟み込んだサインは、昔から「カルプ文字サイン」と独立した名称で呼ばれ、業界で歴史のあるサインです。
カルプ文字サインの素材となるカルプ板(カルプボード/チャンネルボード)は、規格寸法でt10㎜〜t50㎜の厚みがあり、 発泡ウレタン樹脂に添加剤を加えて製造することによって強度と耐候性を高めたカルプ板を使った文字サインは屋外での使用も可能です。

正面部分はカッティングシートやインクジェットシート、アクリル板や金属板などを貼ることによって様々なアレンジが可能で、側面は素材の色(白/黒)をそのまま使用したり正面ともに塗装で仕上げることもできます。
規格品である発泡ウレタン樹脂素材を使用するため、厚みのあるアピール性の強いサインが比較的安価で作れ、施工に関してはその素材と軽さゆえ、設置面の影響を受けにくく両面テープと接着剤(コーキング材)でしっかり固定できるというお手軽さがあります。

チャンネル文字(箱文字)サイン

弊社納品事例より

サインのベースとなる部分を薄い金属を折曲げ、立体的な箱型文字を卓越した溶接技術を用いて形成する(チャンネル構造)サインをチャンネル文字サインと呼びます。
金属を素材とするチャンネル文字サインは耐久性・耐候性が高く、鏡面加工やヘアライン加工など様々な金属仕上げ方法により高級感や重厚感を演出する文字サインを作ることができます。

カルプ文字と違い内部は空洞であるため、金属にもかかわらず軽く製作できるのも特徴の一つです。
この空洞部分にLEDを仕込み、発光樹脂を介して光らせ視認度を上げるサインはLEDチャンネル文字サインと呼ばれています。

樹脂文字サイン

弊社納品事例より

樹脂を素材として細やかな加工で文字の表現ができ、塗装とも相性が良く仕上げのレパートリーが豊富なのが樹脂文字サインです。無垢の樹脂素材から削り出して製作するため、カルプ文字やチャンネル文字のように大型文字には適していませんが、NCルーターの多彩な刃の形状によって非常に繊細な文字サインの製作が可能です。

こうした樹脂文字サインの特性と、LEDの発光技術を融合させた文字サインはLED樹脂サインと呼ばれており、かつて一世を風靡したガラス管を曲げて作るネオン管サインと見まごうほどのLEDネオンサインも生まれています。
また金属では製作と仕上げが難しいR面取り加工やテーパー加工などがABS樹脂では問題なく表現でき、塗料と塗装技術の進歩により金属を使わずメッキ加工や、ヘアライン加工のような仕上げの文字サインの製作も可能です。

まとめ

文字サインには様々な素材と技法とがあり、歴史の中で生まれた多くの文字サインは研鑽と複合を重ねながらそのレパートリーを増やし、現代でも数多く活躍しています。
近年主流となりつつあるLED文字サインもまた、紹介した文字サインそれぞれの技法を踏襲し、優秀な発光デバイスと電気の技術が融合した、いわば「複合文字サイン」と呼んでもよいかも知れません。

文字サインは進化する技術と素材の組み合わせのアイデアで、この先益々発展していくことでしょう。

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