LEDサイン|多彩な光のバリエーション
LEDサインの明るさは本体の大きさや仕込めるLEDの数などによって異なり、イメージした明るさや色温度によってその輝きををデザインすることが可能です。
またサイン本体の発光面や設置する環境・シチュエーションによっても選択肢が広く、多くのバリエーションの中から気に入ったサインを製作することができます。
LEDサインの明るさについて

ルーメンとルクス・カンデラ
LEDの明るさを表すルーメン(Lm)は光源から放たれた「光束」の量を表し、 カンデラ(cd)は光源から出る「光度」を表す単位で、照らす範囲の一番明るい箇所の数値です。
ルクス(Lux)とは、照らされた場所に、どれだけ光が入っているかを表す「照度」の単位です。
輝度(きど)
光度や照度など光を表す言葉はたくさんありますが、人が直接見る明るさの指標である「輝度」はcd/㎡(カンデラ/平方メートル)という国際単位系(SI)で定義され、その数値が大きいほど明るくなります。
一般的にLEDサインの明るさは「輝度」という単位で表すと1000cd/㎡以上、屋外使用の場合は2000cd/㎡以上とされています。
輝度は反射板など副次的な光源も含めた平面から発する光を示す単位であり、LEDサインは常に高輝度化へ向けた研究と開発が進められてきました。
色温度
照明器具の説明などでも聞き慣れた「色温度」は本来自然光の色味を表す指標で、K(ケルビン)という単位で表すことができます。
色温度は色そのものを表す単位ではなく光の色を表す要素の一つであり、ケルビンの数値が高いほど青白く低いほど暖かい赤みを帯び、その光の指標の幅によって電球色・昼白色・白色など呼び方が変わります。
電球色
電球色はどこか懐かしく暖かみのある黄色い光で、色温度はJIS規格で2600K〜3250K程度です。
住宅照明では玄関や廊下などに設置されることが多く、店舗においては落ち着いた雰囲気を演出するカフェやレストランなどでも使用されます。
温白色
2番目に低い色温度は温白色と呼ばれ、3250K〜3800K程度です。
夕焼けや朝焼けのような薄いオレンジ色で、明るすぎず暗すぎず、落ち着いた雰囲気と視認性を両立することができる色温度です。
白色
白色は若干の黄色味がかかった色合いで、3900K~4500K程度です。
ある程度の明るさがあり、月の光に似たナチュラルな色合いが特徴です。
昼白色
昼白色になってくると光の白さがぐっと増し、色温度が4600〜5500K程度です。
最も太陽光の色合いと近いとされ、屋外との色の差が少ないことからアパレルショップなどの照明としても利用されます。
昼光色
昼光色はさらに白く青みがかった明るさで、色温度は5700K〜7100K程度です。
対象を鮮明に照らし清潔感のある光であることから、店舗照明などでは一般的に使用される色温度で、サインにおいても明るくハッキリとした存在感を示す色合いです。
LEDサインの発光面
箱(チャンネル)文字タイプのLEDサインの発光する面には大きく分けて3つのタイプがあり、サインの設置場所や建物・お店の雰囲気などに合わせて選ぶことができます。
また3つのタイプを組み合わせて、正面と側面を光らせるなど一味違ったアレンジを加えたサインの製作も可能です。
正面発光タイプ
側面は金属や樹脂・塗装で仕上げ、正面のみが発光するLEDサインです。
明るい文字がまっすぐ通りに向かって発光するためインパクトがあり目立ちやすく、LEDチャンネル文字サインの中でも人気が高いタイプです。
側面発光タイプ
正面を樹脂や金属・シートなどで遮光して、側面を発光させるタイプです。
側面を照らす光が文字の周辺に広がることで文字が際立ち、広がりのある落ち着いた雰囲気を演出することができます。
裏面発光タイプ
こちらは設置する壁からボルトで浮かせたLEDサインの裏面が発光するタイプです。
正面と側面を遮光することで壁を照らし、間接照明のように文字が浮かび上がるお洒落なアピールで道ゆく人たちの興味を惹きます。
調光器
LEDサインでも専用の調光器を設置することで、多くの照明器具にも採用されている調光機能を使うことができます。
設置には多くの場合に先行配線が必要で、サインと電源トランス(変圧器)の間に配線し調光操作がしやすい壁面に本体を取り付けます。

【PWM制御方式】
PWM(Pulse Width Modulation)とはパルス信号の周波数を利用した調光制御システムで、出力される電力を制御することにより光の明るさを調整することができます。
まとめ
LEDサインを製作する際にはデザインと同様に、明るさや光の色が創り出す雰囲気をイメージすることも大切です。
設置する環境に適した明るさと発光のタイプを選択し、場合によっては照度調整器に対応できる仕様で製作することも検討するとよいかも知れません。
デザインと光のバランスだけでなく様々な素材の特性などについて難しいと感じたら、経験豊富なサインのプロに相談して満足のいくサインを一緒に考えてもらいましょう。
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